移動平均線の算出期間
短ければ敏感に、長ければ鈍感に
日足チャートの移動平均線の一般的な算出期間は短期なら5日、中期なら25日、75日、長期なら200日が使われています。
何日が最適ということはなく好きな算出期間でかまわないのですが、日数でどう違ってくるのかみてみましょう。
■5日移動平均線(赤)と25日移動平均線(青)
5日線のほうが25日線より株価に近い動きをしているのが見て取れますね。このように、移動平均線は算出期間が短いほど株価により敏感に反応し、逆に算出期間が長ければ鈍感になります。
ダマシと早さ
仮に、移動平均線と株価の交差で売買すると、5日移動平均線と25日移動平均線では売買頻度が大きく異なります。上記のチャートを見ても明らかです。
期間の短い移動平均線は期間の長いものよりも株価に近い動きをするため、比較的頻繁に株価と交差します。つまり、移動平均線に従って売買する場合、短期間の線の方が長期間の線よりも早く売買のサインがでることになります。
これを肯定的にとらえるなら「より早く売買できる」と、否定的にとらえるなら「ダマシが多い」といえます。
ダマシとはテクニカル分析で発生した売買サインに従って売買して損失が発生することをいいます。下記のチャートをご覧下さい。
■ダマシの例(赤=25日移動平均線、青=75日移動平均線)
25日線にしたがって売買すると丸で囲った部分で買うことになりますが、すべて失敗に終わっているのがわかります。
しかしこれが75日線だと結果は全く違ってきます。このチャートでは75日線を超えることは一度も無く、一貫して下降トレンドであることを示しています。結果として、25日線で生じるようなダマシは発生しませんでした。
それでは期間の長い移動平均線を使えばいいのかというと、そうとも言えません。期間が長ければ長いほど、短いものに比べ不利な価格で売買することになります。以下のチャートをご覧下さい。
■10日移動平均線と50日移動平均線の早さの違い
10日移動平均線に比べて50日移動平均線の方が、買いサインが遅く出るため高く買うことになってしまいます。
ダマシが少ない代わりに不利な価格で売買する、期間の長い移動平均線を使うか、ダマシが多い代わりに有利な価格で売買できる、短い移動平均線を使うか。難しいところです。
つづいて、株価の行き過ぎと逆張りについて見ていきましょう。
